2006年 01月 09日
気品ある日本語で、接客しよう!
ランチに入ったカレーショップ。土曜日のお昼13時過ぎ、地元のお客さんでカウンターは満席でした。カウンターの中は、こぎれいな厨房ときりっと白い衣裳を決めたオーナーシェフの立ち姿。奥さまと思われる女性が、注文をとっていました。
街中の普通のお店のように見えるけど、「本格カレー」と店頭に書いてあるし、シェフの服装もしっかりしている。なので、そこそこは美味しいんだろうなと予感しました。
ただ、お料理を待つ間、他のお客様がどんどん会計をしていくのですが、そのやりとりをみて、ちょっとがっかりしてしまいました。それは、お客様が「ご馳走様」と言ってお金を払おうとすると、必ず、奥さんのほうが
「すみません、ありがとうございます」
って言うのです。オーナーシェフも、料理をしながらも、「すみません」と言っています。
私、はっきり言いますけど、「すみません」という言葉が嫌いなんです。これって、とても安易な言葉なんですよ。英語でいうと「Excuse me」なんでしょうけど、でも日本語って、もっと奥深いものなんです。
自分が悪いことをしてしまって謝る時
× すみません ○ 申し訳ございません
相手が何かしてくれた時
× すみません ○ ありがとうございます
相手に何か頼むとき
× すみません ○ 恐れ入りますが・・・
これらは、厳密に使い分けることが必要です。全くニュアンスが違うんですもの。
接客業につく人には、品位とプライドをもって、美しい日本語で対応していただきたいのです。
「すみません」が口癖になっている方がいらしたら、絶対に直したほうがいいですよ。自分で気をつければ、きっと直るはずです。
常に正しく美しいクッション言葉(本題の前に、ワンクッションおくための言い回し、上記に○をつけた言葉はすべてそうです)を使って、お客様が自然に良い気持ちになっていただくように努めましょう。
清く正しく美しく!(宝塚ですね~) そうそう、「お店は舞台」「販売スタッフは女優」なのだから、宝塚のように、お客様から愛されるスタッフでありたいですね。
by mikinagato
| 2006-01-09 15:18
| 飲食業